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子どもが独立し、夫も定年退職。人生の大きな節目に新しいことを始めたいと、「家を開く」活動を始める女性もいます。活動の内容は、家事の傍ら長く続けてきた趣味を活かした教室や、自らの作品を公開できるギャラリーなどが主流。目的としては収入を得ることよりも、幅広い世代と趣味を通じた交流をもちたいという欲求が強い傾向にあります。実際、教室には同世代の女性が集まり、いつも自然と輪の中心にいる。そんな人が多いようです。
平凡な暮らしの傍ら、趣味を活かして自己実現
平凡で堅実な暮らしを望む安定志向ながら「やりがいや達成感を感じられる人生を送りたい」と、精神面での充実を重視するE代さん。主婦業の傍ら趣味で続けてきた陶芸にも、単なる趣味の域を越えた情熱を注いできました。市民ギャラリーに作品を展示したり、コンクールで入賞するなど、その腕前はかなりのものです。人生も終盤に差し掛かったところで、これまでの作品を広く発信するスペースを持ちたいと考え、自宅の一部をギャラリー仕様にすることにしました。
自宅の一部を使ったギャラリーは、誰でも立ち入り自由
これまでにつくりためた膨大な作品を展示するだけでなく、定期的にテーマを決めて企画展も開催。その都度、新作を発表するようにしています。友人だけでなく、半ば公共的なスペースとして開放時間中は誰でも自由に立ち入りできるため、ふらっと訪れる人も多いようです。なかにはそのまま陶芸に興味をもち、企画展の度に足を運んでくれるようになった常連さんも。
月2回の陶芸教室で、運営コストをねん出
ギャラリーへの改修は家族に手伝ってもらい、陶芸を学んだ師匠に窯を借りることでできるだけお金をかけずにスタート。展示会を告知するためのチラシづくりなど、運営にかかるコストは月2回の陶芸教室で賄うことにしました。人に何かを教えるのが好きなE代さんの性格もあり、陶芸教室は近所の人を中心に、子育てを終えた同年代が集まるように。コミュニティスペースとしての機能も担っています。
ものづくりが好きな仲間にスペースをシェア
また、最近はものづくりが好きな仲間にスペースを貸し出しています。陶芸だけでなく、絵画や写真、手芸などライフワークの成果を発信したい人にギャラリーを無償で提供。そこに訪れる人の輪も広がり、E代さん自身の人脈もどんどん広がっているようです。
情報掲載日/2014年10月29日
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