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マイペースに自己実現「ゆるキャリ」シングル

特技を活かして自宅で開業。友人を中心にマイペースで活動

20代、30代のシングル女性。仕事一辺倒の人生はイヤと思っていて、無理のない範囲で自己実現欲求を満たしたい。そんな人が「家を開き」趣味やスキルを活かした活動をスタートさせるケースが多いようです。

A子さん(30歳)
平日は会社員として働く、30歳独身。ネイルケアの特技を活かし、自宅の一部で月4~5日ほど、友人相手にサロンを開いています。実家暮らしのためガツガツ稼ぎたいわけではないものの、経験を重ねながら資金を貯め、ゆくゆくはネイリストとして自分の店を持つのが夢。
A子さん(30歳)
無理なくマイペースに、が信条。でも、独立への憧れも少々……

性格はマイペース。好きなことにはとことん熱中

普段は都内の中堅企業で事務系の仕事をしているA子さん。「のんびり気楽に生きたい」「自分が楽しんで暮らせる人生を送りたい」がモットーで、マイペースな生き方を志向。ネイルは就職後に趣味として始めたものですが、いつしか働きながらスクールに通って資格を取得してしまうほど熱中。そのうち、練習台になってもらった友人からお願いされるようになったことで、徐々に「自分の特技を活かして収入を得たい」という気持ちが芽生え、自宅でネイルサロンをスタートさせました。

生活感を抑えつつ、友人宅のような気軽さも大事に

ネイルサロンの施術スペースは、もともと客間として使用していた場所。今ではほとんど使わなくなったその部屋を親の許可を得て改装。築20年で壁紙にはシミや剥がれも見られましたが、お客さんを迎える空間にするにあたり自分で白いペンキで塗り替えました。ネイルサロンとして実家の生活感を極力抑えつつも、友人の家に遊びにきた感覚でリラックスして過ごしてほしい。そんな空間づくりを心がけています。

友人相手にのんびり「商売」。月5万円くらいの副収入

実家暮らしで生活費に困っているわけではないため、ガツガツ稼ぐ必要はないと考えているA子さん。あまり社交的な性格でないこともあり、"お客さん"は今のところ友人か友人の紹介があった場合のみに限定していますが、それなりに顧客もつき売上は月4万円~5万円程度。副業としては悪くない収入を得ています。なお、月々のランニングコストはネイルパーツなどの消耗品代が主で、実家のため家賃もかかりません。「最低でもマイナスにならないこと」を心がけ、堅実な規模で計画的に運営しています。

でも、将来は独立開業したい気持ちも……

しばらくは無理のない範囲で続けていきたいと考えているA子さんですが、一方で、できればネイリストとして自分の店を構え、独立開業したいという願望も抱いているようです。そのため、施術回数を増やして少しずつ資金を貯めると同時に、友人関係の外にも客層の幅を広げ、経験を積んでいきたいと思っています。

週末など不定期に自宅を使った副業や交流をしたいと考えているシングル女性は多いようです。その場合、A子さんのようにまずは自分の身の丈に合った規模で小さくスタートすることが失敗しないためのポイントかもしれません。ストレスのない範囲で自宅を開き、それなりの副収入を得つつ自己実現の欲求も満たせる。そんな生き方を、A子さんは心から楽しんでいます。実際に取材したなかでは、副業ではなくメインの仕事に切り替えている人たちも。会社勤め時代の収入をキープしつつ、ストレスフリーで仕事されているようです。
調査から見えた家を開いている「ゆるキャリシングル女子」の傾向
  • 職業は会社員(事務系)か自営業
  • 個人年収は400万円未満が多い
  • マイペースで意志が強い
  • 地域社会や幅広いコミュニティと関わるというより、知人、友人などのコミュニティから人脈を広げたい
  • 「自宅でできる仕事を始めたかった」「趣味や特技を活かして新たな収入を得たかった」人が多い

「ゆるキャリシングル女子」の実例

  • 友人間で小さく開く、
    自宅ネイルサロン

    友人間で小さく開く、自宅ネイルサロン

    家族と暮らすマンションのリビングに設けたネイルサロン。友人や口コミのお客を中心に、月30人程度の施術を行っている。

  • 省スペースで開く、
    週末だけの料理教室

    省スペースで開く、週末だけの料理教室

    定員4名のフランス料理教室「La saveur(ラ・サヴール)」。自宅マンションを使い週末限定で開催している。

  • 実家気分でくつろげる、
    畳敷きのオウチカフェ

    実家気分でくつろげる、畳敷きのオウチカフェ

    祖父の家だった一軒家を譲り受け、2階部分を居住空間に、1階部分をカフェとして改修したスイーツとアートのくつろぎカフェ。

  • 古い店舗を改修した下町の
    手づくり図書館

    古い店舗を改修した下町の手づくり図書館

    元はお茶屋さんだった店舗を大家さんに直談判し、15万円で「図書館」に改修。映画上映などの交流スペースとしても活用。

情報掲載日/2014年10月29日

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