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約50年前と比較すると、日本の空き家の戸数(※1)や世帯当たりの居住人数(※2)は、大きく変化しています。
空き家の総戸数は約757万戸と約14倍に増加。世帯当たりの居住人数は2.42人と約半分です。また子どもが成長し、独立した家庭では部屋が空き部屋化しています。
昨今、「空き家」「空き部屋」の有効活用という視点がクローズアップされているなか、それを「友人や同じ趣味をもつ人、地域の方とつながりたい」や「自己表現したい」という自然な欲求から活用しようという動きが現れています。
以前より、ピアノやそろばん、習字、華道、茶道、英語教室などで知人や生徒に自宅の1室を開く例はありますが、知人の知人やその先の人にも開く、専用スペースをつくる方々がいらっしゃいます。
本来、プライベート空間である自宅を無理しない範囲で「公共化」「交流化」することで、新たな発見や出会いが生まれているようです。
この「家を開く」という動きをより深く考察すべく、SUUMOでは実際に住み開きを行っている約500人にその実態を調査。その目的や活用方法などを聞いてみました。
まず、男女比では男性59.4 %、女性40.6 %と男性の割合が多く、年代は男女ともに30~39歳が最多。開いたスペースの活用方法としては、料理教室やヨガスタジオ、語学系教室など「教室系」が最も多く29.0%。次いで、アート・クラフト工房、イベントスペース、私設図書館といった「ギャラリー系」(15.9%)、雑貨屋、フラワーショップなど「飲食店以外のショップ系」(14.1%)となりました。
なお、「家を開く目的」としては「生活のための収入を得たかったから」(38.1%)、「自宅でできる仕事を始めたかったから」(35.6%)、「趣味や特技を活かして、新たな収入を得たかったから」(32.7%)など、商売を目的としたものが多い一方で、「地域との交流を広げたかった」(12.0%)、「共通の趣味で新しいつながりが欲しかった」(10.4%)など、自らの新しいコミュニティをつくるための場所として活用しているケースも多数。特に25~29歳、60~69歳の年齢層は、家を開くことによって「地域交流や人脈づくりにつながった」と高い満足度を示しています。
ちなみに、家を開いたことで得られた充実感や喜びについて「期待以上」と答えた人は全体の72.1%。また、同じく全体の74.3%の人が「利益が出なかったとしても今後も続けたい」と考えているようです。
調査や取材を続けるうち、「家を開く人」には年代・性別、その目的などによっていくつかのタイプに分類できることが分かってきました。ここではデータから導き出された主な5つのタイプを紹介。それぞれの住み開きのきっかけや運営のスタイル、コスト面の考え方など各タイプの特徴に迫っていきます。
情報掲載日/2014年10月29日
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