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開いたスペースとオーナー
世田谷区松原の住宅街に立つ一軒家。家の前には数台の「ママチャリ」が並び、木戸の向こうからは子どもたちの元気な声が聞こえてくる。ここは0歳から3歳までの未就園児童と保護者が交流するための「おでかけひろば@あみーご」。個人宅の1階部分と庭を運営者の「子育て支援グループ amigo」が借り受け、週3日、無料で開放している。
「もともとここは、オーナーの安原美世子さんが『自宅の一部を子育ての場に役立てたい』と提供してくださった貴重な空間。安原さんがお亡くなりになった後もご家族がその遺志を受け継ぎ、引き続き私たちにお貸しくださっています」(代表の石山恭子さん)
オープンから5年、多いときで20組程の親子が集まる。リビングを元気いっぱいに走りまわる子やピアノに興味を示す子、庭で土いじりをする子……。目を輝かせながら遊ぶ子どもたちは自由奔放だ。石山さんはそれを「放牧」と表現する。
「ここは子どもを自由に放ち、大人がちょっとだけ遠くから見守る場所。赤ちゃんや小さな子どもを抱えて出かける場所に困っているママたちが集まって、一緒に楽しく子育てをするための場所でもあります」
参加者は「ここに来ると気持ちが軽くなる」と穏やかに笑う。おおらかな放牧は、子育てに疲れたお母さんの心も解放するようだ。
なお、常駐するスタッフも子育て経験者。時にはお母さんたちのよき相談相手にもなるが、自身の子育て経験を押しつけることはない。
「特に、初めての子育てだと分からないことだらけ。赤ちゃんが泣いていても、何をしてほしいのか分からなくて悩むママも多いです。ただ、私たちは専門家ではありませんので、上からアドバイスはしません。代わりに、例えば赤ちゃんが抱っこのサインを出したときに抱いてみせるなど、お母さん自身がそのサインに気づけるような伝え方をするようにしています」
ほかには特別な何かをしてあげるわけではないし、過ごし方のルールがあるわけでもない。それでも、この場所があるだけで誰かの助けになれることを石山さんは確信している。
ポカポカと日当たりのいい庭。しっかり手入れされているため、はだしで土いじりをしたりして遊べる。
就園前の子どもたちにとっても、ここは貴重なコミュニティ。年長と年少の子ども同士がふれあうことで「他人を思いやる心」が育つ。
泥んこ遊びで汚れた子どもの手足を洗い流せるシャワー室も完備。奥の部屋は授乳やオムツ替えにも使える。
荷物が多い赤ちゃん連れのお母さんのために、棚も用意。お弁当やおやつの持ちこみも自由だ。
空いてるスペース
運営者名 | 子育て支援グループamigo |
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場所名 | おでかけひろば@あみーご |
開いているスペースの面積 | 75m² |
ホームページ | http://plaza.rakuten.co.jp/atamigo/ |
住所 | 東京都世田谷区松原 |
建物形態 | 一戸建て |
取材・文/榎並紀行<やじろべえ> 撮影/藤本和成 間取図イラスト/tokico
情報掲載日/2013年4月24日
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