不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)トップ > 家を開く > 実例一覧 > マンションオーナーが開いた、憩いのカフェ

マンションオーナーが開いた、憩いのカフェ

開いたスペースとオーナー

オーナーアイコン
マンションオーナーが開いた、憩いのカフェ

西武新宿線武蔵関駅から徒歩3分の立地に立つ賃貸マンション。1階部分は、木々に囲まれた隠れ家的なギャラリーカフェとなっている。マンションのオーナーでもある河崎俊治さん・立枝さん夫婦が切り盛りする「River Cafe」。野菜をたっぷり使ったヘルシーなランチと手づくりケーキ、おいしいコーヒーが自慢だ。
もともと、マンションは父親が所有していたもの。その父が高齢となり夫婦が管理を引き継ぐと同時に、1階部分を二世帯住宅にリフォームし、同居することに。ちょうどそのころ、夫・俊治さんは長年勤めた銀行を定年退職。リタイヤ後の生きがいと「地域のつながり」を求め、一部を店舗として開くことにした。
「それまでサラリーマン一筋で、カフェに関してはまったくの素人。まずはコーヒーの淹れ方から夫婦で勉強しました。オープンまではけっこう大変な道のりでしたけど、この年齢で新しいことに取り組むのは刺激的だし楽しいですよね」
オープンから1年半が過ぎ、最近ようやく経営も軌道に乗り始めた。現在はマンションの住人やご近所の常連客を中心に、忙しいときで40人程度が来店。店を開いたことで、かつての同級生など懐かしい知人・友人も訪ねて来るようになったという。

  • 女性建築家による、
    明るく温もりある店内
    女性建築家と何度も打ち合わせを重ねてつくり上げた店内。フランスのカフェをモチーフにしたブルーの扉や木の温かみを感じるオーダーメードのカウンターなど、細部までとことんこだわっている。
    女性建築家による、明るく温もりある店内
  • お客さんとの会話から新たな縁が生まれることも
    お客さんとの会話から
    新たな縁が生まれることも
    表の看板は近所に住む家具職人にオーダー。お客さんの紹介で知り合ったという。お客さんからの情報提供で生まれるこうした縁も少なくないため、普段からコミュニケーションを大事にしている。
  • マンション住人同士の交流を
    育む場としても期待
    1階部分にカフェという共有スペースを設けることで住人同士のコミュニケーションも密になる。コミュニティが深まれば長く住みたくなる。カフェができたことで賃貸経営にもいい影響が生まれているようだ。
    マンション住人同士の交流を育む場としても期待
  • 美しいディスプレイが飾られたギャラリースペース
    美しいディスプレイが飾られた
    ギャラリースペース
    店内には妻・立枝さんの手芸作品や押し花がディスプレイされている。近所の主婦などが気軽に作品を展示できるギャラリーとしても、積極的に開放していきたいとのこと。
  • 奥さんが絵付けしたカップに、ご主人手製のドリップコーヒーが注がれる。

    妻・立枝さんが絵付けしたカップに、
    夫・俊治さん手製のドリップコーヒーが注がれる。

  • インテリア雑誌や子供用の絵本、旅行のガイドブックなどを閲覧できる。

    インテリア雑誌や子ども用の絵本、
    旅行のガイドブックなどを閲覧できる。

  • ふんわり食感のシフォンケーキや濃厚なガトーショコラなど、手作りケーキも人気。

    ふんわり食感のシフォンケーキや濃厚な
    ガトーショコラなど、手づくりケーキも人気。

  • 野菜をたっぷり使ったランチを中心に、ヘルシーなメニューが揃う

    野菜をたっぷり使ったランチを中心に、
    ヘルシーなメニューがそろう。

かかった費用は?

開業費用は改修費、備品などで合計2000万円程度。細部までこだわった結果、当初の予定より倍近くオーバーしたが、全額を退職金で賄ったため借金はなし。毎月の収支も最近はようやく黒字が出るようになってきた。

アドバイスとこれからの展望

「お店をやる前、色んな人から『最初の3年はたいへんだよ』と言われました。お店を開いて1年半、ようやく慣れ始めてきたとはいえ、やはり苦労することも多いですね。ただ、私たちの場合はそこまで収益を追い求めているわけではなく、収支トントンの状態を長く続けていければいいかなと思っているので、営業時間も短めです。私たちのように趣味の時間や家族との時間も大事にして、心にゆとりを持った生活をしていきたいと思っている場合は、負担にならないペースで運営することが大事だと思います。 今後は趣味を活かしたイベントや展示会などを定期的に開催していきたいと思います。フラメンコのイベントなんか面白いかもしれませんね」

間取りとDATA

間取り1 間取り2

空いてるスペース

施主名 河崎俊治さん
家族構成 父親+夫婦+次男
構想期間 約2年
開いているスペースの面積 約50m²
開いているスペースの% 約30%
住所 東京都練馬区関町北1-21-6 サンドーモ1F
TEL 03-6904-7272
ホームページ http://river.cafe.coocan.jp/
営業時間 11:00~16:00(土、日曜、祝日は~18:00)
定休日 月曜、火曜
アクセス 西武新宿線武蔵関駅から徒歩3分
建物形態 集合住宅

取材・文/榎並紀行<やじろべえ> 撮影/飯田照明 間取図イラスト/tokico

情報掲載日/2013年1月30日

ほかの実例を見る

  • 近隣住民も集う
    マンションの日曜喫茶

    近隣住民も集う マンションの日曜喫茶

    マンション居住者だけでなく、地域の人にも開かれた「日曜喫茶」。100円モーニングでマンション内外の交流を図る。

  • おうちでコンサート!
    室内楽を気軽に楽しむ

    おうちでコンサート!室内楽を気軽に楽しむ

    築30年超のコーポラティブマンションの集会所ではじまったコンサートが前身。プロの音楽家を招き、無料演奏会を自宅で開催。

  • 住人、地域をつなぐ
    マンション内の名物マルシェ

    住人、地域をつなぐマンション内の名物マルシェ

    茅ヶ崎市のマンションで、第4日曜に開催される「アイランズマルシェ」。月1回、マンション前の広場が近隣住民の社交場になる。

  • 妻との約束に導かれた、
    自宅「子ども食堂」

    妻との約束に導かれた、自宅「子ども食堂」

    山田和夫さんが主宰する「要町あさやけ子ども食堂」。子ども1人でも入れる食堂として、第一・第三水曜日に自宅を開放している。

  • 大切な人と大好きなパンに
    囲まれて生きる

    大切な人と大好きなパンに囲まれて生きる

    実家の空きスペースを改装して自宅パン屋を開業。自身も3人の子どもを育てている。

  • ママもRUNしたい!
    をかなえる場所

    ママもRUNしたい!をかなえる場所

    ママを対象に、託児機能付きランニングステーションを自宅に開業。自身も3人の子どもを育てているママ。

「家を開く」関連記事を見る

メディア掲載履歴

2013年11月28日
TBS「Nスタ」で紹介されました。
2013年10月19日
「“自宅で自分らしく働く”ワーキングスタイル&マネー術」公開セミナーを開催しました。

一覧はこちら

更新情報

2016年6月15日
【実例追加】 近隣住民も集う マンションの日曜喫茶
2016年5月25日
【実例追加】 おうちでコンサート!室内楽を気軽に楽しむ
2016年4月28日
【実例追加】 住人、地域をつなぐマンション内の名物マルシェ
  • 住活マニュアル 賃貸部屋探し編
  • SUUMO引越し見積もり

マンションオーナーが開いた憩いのカフェ| 家を開く | SUUMO

不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)トップ > 家を開く > 実例一覧 > マンションオーナーが開いた、憩いのカフェ

ページトップへ戻る