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焼きたてパンの香り漂う、築40年超えの一軒家

開いたスペースとオーナー

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焼きたてパンの香り漂う、築40年超えの一軒家

AM9:30、古い一軒家においしそうなパンの香りが漂う。玄関口に手書きのかわいい看板を立てると、すぐにお客さんがやってきた。ほとんどは顔なじみのご近所さん。世間話をしながら、焼きたてのパンが次々と売れていく。閉店は16:30だが、昼過ぎに売り切れることも多いという。
南大泉の住宅街にある「まあるいぱんや」。切り盛りするのは31歳のHさんだ。約3年前、築40年以上の一軒家を一部改装し、店をオープンさせた。 「最初は普通に住むために借りたんですけど、築古ということもあって大家さんが『自由に改造して使っていいよ』と言ってくれたんです。もともと自転車の移動販売でパン屋をやろうと考えていたので、ここを改造してお店をやってみるのもいいかなと思って」
営業は週3日。毎月第3金曜・土曜には地域の農園や作家さんと共同で「まあるいいちば」も開催している。新鮮な旬の有機野菜やポン菓子、かわいい手づくり雑貨や絵本などが並ぶ市場だ。空き部屋を使った市場スペースには出品者も集まり、にぎやかな交流の輪ができる。Hさんは京都出身だが、家を開くことにより見知らぬ土地でもこうしたつながりを持つことができた。

  • ふんわり焼きたての
    パンやジャムを販売
    焼きたての香りが漂う玄関。食パンやベーグル、おかずパン、おやつパン、スコーン、焼き菓子など種類も豊富だ。メール・電話注文で地方発送も行っている(季節のパンの詰め合わせ1500円~3000円 ※送料別)
    ふんわり焼きたてのパンやジャムを販売
  • 体に優しい自然素材と季節の食材を使用
    体に優しい自然素材と
    季節の食材を使用
    自家製天然酵母や北海道産の小麦粉、沖縄産の海塩、なたね油、無塩バターなど、健康にも配慮して選んだ素材を使用。また、旬の野菜や果物を使い、季節を感じられるように工夫しているという。
  • 飲食店許可を得るため
    キッチンを改修
    毎朝、パンの仕込みを行うキッチン。シンクを2層以上設置したり、ブラシがけができるよう床の改修をしたりと、飲食店の営業許可を取るために手を加えている。
    飲食店許可を得るためキッチンを改修
  • 1階和室をオープンスペースとして活用
    1階和室を
    オープンスペースとして活用
    1階の和室は「まあるいいちば」開催時の作品展示スペースに利用。今後はイートインスペースとして活用することも検討中だとか。ちなみに奥の壁は自らの手で白いペンキを塗るなど、若干手を加えている。
  • 西武池袋線保谷駅と西武新宿線武蔵関のほぼ中間、閑静な住宅街の中の一軒家。

    西武池袋線保谷駅と西武新宿線武蔵関のほぼ中間、閑静な住宅街のなかの一軒家。

  • 近所の常連客がほとんどだが、表の看板を見てふと立ち寄る人も。

    近所の常連客がほとんどだが、
    表の看板を見てふと立ち寄る人も。

  • 近所の子供達と一緒に作ったという温もりあふれる看板。

    近所の子どもたちと一緒につくったという
    温もりあふれる看板。

  • 長野の農家から仕入れる手作りジャムや瓶詰のチャツネなども販売している。

    長野の農家から仕入れる手づくりジャムや
    瓶詰のチャツネなども販売している。

かかった費用は?

開業費用は主にキッチンの改修費約60万円。ランニングコストは約30万円で、そのうち家賃が6万5000円、仕入れ費が10万円~12万円、その他週2回のパート代など。

アドバイスとこれからの展望

「私の場合はほとんどひとりでやっているため、仕事はハードです。たいへんな割にもうからないですしね(笑)。ハードワークを乗り切るために心がけているのは、オンとオフの切り替えです。自宅で店をやると、プライベートな時間でもなんとなく仕事のことが気になってしまいます。もしこれから自宅で店を始めようと思っている人がいるなら店舗部分とプライベート空間を明確に分けて、オフの時間にちゃんとリラックスして過ごすことが大事だと思います。今後の課題は、もう少し効率的に、安定した売り上げを確保していくこと。そのために、今後はイートインスペースを設けたり、売り上げの落ちる夏場に新しいメニューを出したりといったことも考えています」

間取りとDATA

間取り1

空いてるスペース

施主名 H.Kさん
家族構成 一人暮らし
構想期間 4カ月
開いているスペースの面積 約40m²
開いているスペースの% 約40%
住所 東京都練馬区
ホームページ http://yaplog.jp/maaruipanya/
営業時間 9:30~16:30(土曜は10:00~15:00 ※夏季は9:00~)
定休日 月、火、水、日
アクセス 西武池袋線保谷駅から徒歩15分
建物形態 一戸建て
※現在は、住居を別に賃貸し猫と同居中。

取材・文/榎並紀行<やじろべえ> 撮影/藤本和成 間取図イラスト/tokico

情報掲載日/2013年1月30日

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メディア掲載履歴

2013年11月28日
TBS「Nスタ」で紹介されました。
2013年10月19日
「“自宅で自分らしく働く”ワーキングスタイル&マネー術」公開セミナーを開催しました。

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更新情報

2016年6月15日
【実例追加】 近隣住民も集う マンションの日曜喫茶
2016年5月25日
【実例追加】 おうちでコンサート!室内楽を気軽に楽しむ
2016年4月28日
【実例追加】 住人、地域をつなぐマンション内の名物マルシェ
  • 住活マニュアル 賃貸部屋探し編
  • SUUMO引越し見積もり

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